ブンデスリーガ第15節が12日に行われ、バイエルンとシャルケが対戦した。
バイエルンは8月後半から9月中旬にかけて勝ち切れない試合が続き、首位の座をウニオン・ベルリンに譲っていたものの、第8節からの7試合を6勝1分で駆け抜け、安定して勝ち点を積み重ねた。第13節ではウニオン・ベルリンがレヴァークーゼン相手に0-5と大敗を喫したため、首位への返り咲きに成功。公式戦では9連勝を記録しており、ブンデスリーガの“絶対王者”が帰ってきた。一方、シャルケは第7節のドルトムント戦を0-1で落とすと、そこから泥沼の7連敗を喫した。それでも、前節はマインツを1-0で下し、8試合ぶりの勝利。一刻も早く最下位を抜け出すためには、相手がバイエルンであろうと勝利が求められる。
バイエルンは6-1と大勝を飾った前節ブレーメン戦からスターティングメンバーを2名変更。負傷中のサディオ・マネはメンバー外となり、レロイ・サネとキングスレイ・コマンが先発に復帰した。一方、シャルケはマインツ戦からスタメンの変更は1名のみ。開幕戦から全試合に先発している吉田麻也は、この日もスタメンに入った。
試合は序盤からバイエルンがボールを保持する展開となったものの、24分にはシャルケにチャンス。自陣から少ないタッチ数で前進すると、ハイライン裏のスペースへスルーパスが送られる。このボールに反応したマリウス・ビュルターがペナルティエリア左に侵入し、左足でシュートのようなクロスボールを狙ったが、GKマヌエル・ノイアーに阻まれた。
それでも、その後はバイエルンが数多くのチャンスを作り出す。27分には左サイドでボールを持ったコマンが縦への仕掛けからクロスボールを送ると、ペナルティエリア内でフリーになっていたセルジュ・ニャブリがヘディングシュート。この一撃はDFにブロックされてゴールならず。33分には左コーナーキックから、ニアサイドに走り込んだエリック・マキシム・チュポ・モティングが頭で合わせるも、シュートはGKアレクサンダー・シュヴォロウの好セーブに阻まれる。
徐々に得点の匂いが漂うと、38分に均衡が破れる。右サイド背後のスペースでボールを引き出したジョシュア・キミッヒが、キープからニャブリへボールを下げる。ニャブリがジャマル・ムシアラとのパス交換でボックス内に侵入し、左足でゴールネットを揺らした。バイエルンが先手を取り、ハーフタイムに突入している。
後半に入るとバイエルンが試合を決めにかかる。52分、自陣でシャルケのフリーキックからボールを奪うと、サネ、ニャブリと繋ぎ、ボールはムシアラへ。中央のスペースをドリブルで持ち運び、相手を引き寄せて左へ繋ぐと、ファーストタッチでペナルティエリアに侵入したチュポ・モティングが右足で流し込んだ。
その後はバイエルンが試合を優勢に進め、ムシアラを中心に多くのチャンスを作ったものの、これ以上の追加点は生まれない。試合はこのままタイムアップを迎え、バイエルンが公式戦10連勝を記録した。ブンデスリーガに限定すると6連勝で、リーグ首位をキープ。良い流れで中断期間に突入した。一方、シャルケは2試合ぶりの黒星に。最下位の現状は変わらず、中断明けからの巻き返しを狙う。
ブンデスリーガは今節を最後に、FIFAワールドカップカタール2022の中断期間に突入し、再開予定は年明けとなっている。次節、バイエルンは2023年1月20日に2位のライプツィヒと敵地で対戦予定だ。一方、シャルケは21日、鎌田大地と長谷部誠が所属しているフランクフルトとのアウェイ戦に臨む。
【スコア】
シャルケ 0-2 バイエルン
【得点者】
0-1 38分 セルジュ・ニャブリ(バイエルン)
0-2 52分 エリック・マキシム・チュポ・モティング(バイエルン)