【プレミアリーグ】マンチェスター・シティ1-2ブレントフォード(日本時間11月12日/エティハド・スタジアム)

敵地のサポーターを黙らせた、ファンタスティックなゴールだった。イングランド代表のW杯メンバーに選ばれなかったものの、アイヴァン・トニーの輝きは失われていなかった。チームを勇気づける貴重な先制点に「この男の決定力エグい」とファンも絶賛した。

「GKラジャから前線のトニーへのボール」は、試合前、ABEMAの解説・松原良香氏が注目ポイントに挙げていた、まさにそれだった。先制点はアウェイチームに生まれた。

15分、ブレントフォードは自陣のセットプレーから、スペイン代表GKダビド・ラジャがキックを選択。50メートルを超えるボールは、ボックス内で“トニー”ではなく、イングランド人DF、ベン・ミーが競り合い、ヘディングでさらにゴール方向へと送り届ける。そこに走り込んだのが、トニーだった。DFと競り合いながら頭でボールに触れると、ボールはきれいな弧を描きながら、相手GKの頭上を飛び越えてネットへと吸い込まれた。

GKラジャ、ミー、トニーとつながったゴール。松原氏は、「後ろからの長いボール、セットプレーは攻撃のメイン。試合の立ち上がりは正確なボールをトニーに集めていたが、今度は折り返されたボールにした戦略も良かったと思う」と分析した。

ブレントフォードのエース、トニーはこの試合を前にすでに今季8ゴール。残念ながらW杯を戦うイングランド代表メンバーからは落選してしまったものの、今年代表デビューを飾ったスコアラーのゴールには、ABEMAの視聴者も「トニー大好き」「トニーすげーな」「空中戦つよつよ」「この男の決定力えぐい」と称賛の声を次々に投稿していた。

その後、シティに同点とされたブレントフォードだったが、終了間際の90+8分にトニーが今季10得点目となるゴールを挙げて、これが決勝点に。敵地でビッグクラブを打ち破ったその全ての得点をトニーがもたらし、チームを歓喜へと導いた。

(ABEMA/プレミアリーグ)