明治安田生命J1リーグ・柏レイソルからブラジル1部ゴイアスへレンタル移籍中のブラジル人FWペドロ・ハウル(26)は、惜しくもFIFAワールドカップ・カタール大会のブラジル代表選出とはならなかった。そんなペドロ・ハウルは今季限りでのゴイアス退団が確実となったようだ。

 同選手は柏レイソルで構想外となり、今年1月末にゴイアスへレンタル移籍。今季はブラジル1部リーグほぼ全試合で先発出場して19ゴールをマーク。リーグ得点ランキング2位でシーズンを終えるなど、自身のキャリア最高となる成績を残していた。

 ペドロ・ハウルには欧州複数クラブからの関心が伝えられていたが、選手本人が今年8月にブラジルメディア『グローボ』のインタビューで欧州2クラブからのオファー拒否を告白。柏レイソルに復帰する意思がないこともあわせて明かしていた。

 またブラジル1部コリンチャンス、1部昇格を果たしたヴァスコ・ダ・ガマとクルゼイロの3クラブがすでに柏レイソルに対して同選手の獲得オファーを提示した模様。柏レイソルの要求額は350万ドル(約5億円)とブラジル国内で報じられている。

 その中、ペドロ・ハウルは今月13日の今季最終戦でベンチ外に。『グローボ』の報道によると、試合後にチームメイトや監督に対して別れの挨拶を行ったという。また14日には自身のインスタグラムアカウントを更新。今季限りでのゴイアス退団を表明するとともに、ゴイアスに対する感謝の思いを伝えた。

 なおペドロ・ハウルはブラジル1部リーグでゴールを量産すると、今年8月にはブラジル代表のチッチ監督が同選手を称賛。カタールW杯ブラジル代表の予備登録メンバーリストに入ったと報じられたが、本大会に臨む26名のメンバーから落選している。