現在好評発売中のワールドサッカーダイジェスト責任編集「ワールドカップ直前ガイド 出場32か国選手名鑑」では、ドイツ、スペイン、イングランド、ブラジル、ベルギー、アルゼンチン、ポルトガル、オランダ、フランスの列強9か国の記者にアンケートを実施。日本代表の注目選手を訊いた。

 うち半分以上の5人が挙げたのが、フランクフルトで躍動するMF鎌田大地だった(複数回答あり)。

 初戦で対戦するドイツのマルクス・バーク記者は、スポルティングのMF守田英正とともに鎌田の名を挙げ、「どちらかがゴールネットを揺らす予感がする」と綴った。

 王国ブラジルのマルチン・フェルナンデス記者もレアル・ソシエダのMF久保建英とともに鎌田をセレクト。「確かな技術を備え。フィジカルが強く、戦術眼にも優れている。昨シーズンのヨーロッパリーグ優勝で自信をつけ、以前よりワンランク上の選手になった」と賞賛した。
 
「久保や南野(拓実)も捨てがたいが、一番注目しているのは鎌田」と回答したのが、ポルトガルのペドロ・ゴンサウベス記者だ。「姿勢がよく、常に視野を広く保てている。クレバーなプレー選択も印象的だ。昨シーズンのヨーロッパリーグを主力として制したことで、自身を深めているに違いない」とその理由を記している。

 オランダのハンス・フォス記者は「もっとも脂の乗る時期を(26歳)を迎え、素晴らしいテクニックを持つ攻撃的なMFだ。絶妙なパスを出し、守備側を困惑させるドリブルも仕掛けられる。活躍を期待したい」と太鼓判を押した。

 ベルギーのクリストフ・テルール記者は、かつて母国でプレーしたサムライ戦士の飛躍を喜んでいる。

「ベルギーで多くの日本人選手がプレーするようになって久しいが、個人的にもっとも注目しているのは鎌田だ。彼も過去に私たちのクラブ(シント=トロイデン)でプレーした経験があり、現在の成長した姿を見るのはベルギーサッカーに携わる者として嬉しくなる」

 今シーズンは本職ではないボランチで出場する試合が少なくないにもかかわらず、早くも公式戦12ゴールを挙げるなど鮮烈なパフォーマンスを披露している鎌田。経験豊富な各国記者も目が離せない存在のようだ。

 ちなみの他の4人は、スペインのセルヒオ・サントス記者が久保、フランスのヴァンサン・デュリック記者が南野、イングランドのジョンサン・ノースクロフト記者が三笘薫と久保、アルゼンチンのエセキエル・フェルナンデス・ムルス記者が遠藤航を注目選手に挙げた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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