11月20日に開幕するFIFAワールドカップカタール2022。前回大会の優勝国であり、今大会でも優勝候補に挙げられるフランス代表の戦術、予想フォーメーション、予想スタメンを紹介する。

【フランス代表 カタールW杯2022メンバー】

GK

アルフォンス・アレオラ(ウェストハム)
ウーゴ・ロリス(トッテナム)
スティーブ・マンダンダ(スタッド・レンヌ)

DF

リュカ・エルナンデス(バイエルン)
ダヨ・ウパメカノ(バイエルン)
バンジャマン・パバール(バイエルン)
テオ・エルナンデス(ACミラン)
ジュール・クンデ(バルセロナ)
イブラヒマ・コナテ(リヴァプール)
ウィリアム・サリバ(アーセナル)
ラファエル・バラン(マンチェスター・ユナイテッド)
アクセル・ディザジ(モナコ)

MF

エドゥアルド・カマビンガ(レアル・マドリード)
オーレリアン・チュアメニ(レアル・マドリード)
ユスフ・フォファナ(モナコ)
マテオ・ゲンドゥージ(マルセイユ)
ジョルダン・ベルトゥ(マルセイユ)
アドリアン・ラビオ(ユヴェントス)

FW

カリム・ベンゼマ(レアル・マドリード)※19日に欠場が発表
ウスマン・デンベレ(バルセロナ)
オリビエ・ジルー(ACミラン)
アントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリード)
キングスレイ・コマン(バイエルン)
キリアン・エムバペ(パリ・サンジェルマン)
マルクス・チュラム(ボルシア・メンヒェングラートバッハ)
ランダル・コロ・ムアニ(フランクフルト)

カンテ&ポグバの穴を埋められるか

ロシア大会で2度目の世界王者に輝いたフランス。現役時代、1990年のフランス大会で母国を優勝に導いたキャプテンであり、前回大会からチームを率いるディディエ・デシャン監督の下で連覇を目指す。

世界的なタレント軍団のフランスだが、今大会では開幕前から主力選手の怪我に悩まされている。

世界最強のボールハンターと呼ばれるエンゴロ・カンテ(チェルシー)、攻守にダイナミズムをもたらすポール・ポグバ(マンチェスター・ユナイテッド)の2人が怪我からの回復が間に合わず、ワールドカップ出場を断念。フランスの生命線ともいえる存在だっただけに、影響の大きさは計り知れない。

ただし、デシャン監督はカンテとポグバが出られない場合を考えて、欧州選手権後のネーションズリーグではテストに徹していた感もある。9月26日のUEFAネーションズリーグのデンマーク戦ではボランチに、19歳のエドゥアルド・カマヴィンガ(レアル・マドリード)と22歳のオーレリアン・チュアメニ(レアル・マドリード)というフレッシュなコンビが起用された。

メンバー発表後もアクシデントは続く。14日にはDFプレスネル・キンペンベ(パリ・サンジェルマン)が離脱、15日には練習中の接触プレーでFWクリストファー・エンクンク(ライプツィヒ)が負傷。2人に代わって、DFアクセル・ディサシ(モナコ)、FWランダル・コロ・ムアニ(フランクフルト)が追加召集された。

主力選手の怪我がチームにとって大きなダメージなのは間違いない。ただ、フランスは4年半で多くの若手が台頭してきており、すでにビッグクラブで活躍している。チャンスをつかんだ選手たちが、大舞台で自分の実力を発揮できるか。

ベンゼマ欠場の穴を埋められるか?

攻撃陣はキリアン・エムバペ(パリ・サンジェルマン)、カリム・ベンゼマ(レアル・マドリード)、アントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリード)が前線のファーストセットだった。しかし、開幕前日の19日にベンゼマの離脱が発表された。

2021-2022シーズンの公式戦46試合44ゴール15アシスト、ラ・リーガ優勝&チャンピオンズリーグ優勝、バロンドールを初受賞したベンゼマ。昨年、欧州選手権を前に5年半ぶりにフランス代表に復帰し、ワールドカップ連覇に臨もうとしていたが、無念の欠場となった。

国際Aマッチ114試合49ゴールを挙げている36歳のベテランFWオリヴィエ・ジルー(ミラン)、独特のリズムで相手を切り裂く高速ドリブラーのウスマン・デンベレ(バルセロナ)など個性豊かなタレントがベンゼマの穴を埋められるか。

最終ラインも実力者揃いだが、前回優勝メンバーで、不動のディフェンスリーダーであるラファエル・バラン(マンチェスター・ユナイテッド)が万全の状態ではないのが気がかり。仮にバランが不在となった場合は、バイエルンのダヨ・ウパメカノがスタメン起用される可能性もあるだろう。

GKはチームキャプテンでもある守護神ウーゴ・ロリスが9月の活動を辞退し、アルフォンス・アレオラ(ウェストハム)とマイク・メニャン(ミラン)に1試合ずつチャンスが与えられた。ただ、所属クラブのトッテナムでは復帰しており、評価が変わっていなければロリスが引き続きゴールマウスを守るだろう。

デシャン監督のマネジメントがカギ

戦力的なポテンシャルに疑いの余地はないが、チームとして一つにまとまれるかは優勝を占う上で重要となる。

2010年の南アフリカ大会では初戦でウルグアイと引き分けると、2試合目のメキシコ戦で当時のドメネク監督とFWニコラ・アネルカの間で口論となり、結局0-2で敗戦。その後、指揮官のアネルカ追放に反旗を翻した選手たちが練習をボイコットする事件が起きた。3試合目も南アフリカに敗れて、まさかのグループ最下位となったのだ。

良くも悪くも自己主張の強い集団なので、初戦でつまづいた時にどうなるかは読めないものがある。現役時代からキャプテンとして個性的なチームをまとめてきたデシャン監督のチームマネージメントがカギとなるだろう。

■フランス代表予想フォーメーション(3-4-1-2)

FW

右CF:ジルー
左CF:エンバペ

MF

トップ下:グリーズマン
右ウイングバック:パヴァール
右セントラル:チュアメニ
左セントラル:カマヴィンガ
左ウイングバック:メンディ

DF

右センターバック:クンデ
中センターバック:バラン
左センターバック:コナテ

GK

ロリス

文・河治良幸