フランスサッカー連盟(FFF)は19日、FWカリム・ベンゼマ(レアル・マドリード/スペイン)のFIFAワールドカップカタール2022欠場を発表した。

 シーズン中断期間前の数試合を負傷により欠場していたベンゼマ。フランス代表合流後も別メニューでの調整が続いており、状態には注目が集まっていた。FFFの発表によると、ベンゼマは19日に全体練習に復帰したものの、左太ももを痛め、トレーニングを途中で切り上げたという。その後、ドーハの医療機関でMRI検査を行った結果、太もも四頭筋を損傷していることが判明したという。回復には3週間程度を要するため、カタールW杯を欠場することが発表された。

 ベンゼマは昨シーズンは公式戦通算46試合の出場で44ゴール15アシストを記録し、レアル・マドリードのラ・リーガ優勝とチャンピオンズリーグ(CL)制覇に大きく貢献。その活躍が高く評価され、2022年のバロンドールを受賞した。今シーズンも開幕からここまで公式戦12試合の出場で6ゴールをマークするなど好調を維持しており、W杯連覇を目指すフランス代表でも主軸としての活躍が期待されていたが、無念の負傷離脱となった。

 フランス代表の率いるディディエ・デシャン監督は、ベンゼマのW杯欠場決定を受け、FFFの公式サイトを通じて次のようなコメントを発表している。

「このW杯を大きな目標にしていたカリムにとって非常に悲しいことだ。チームにとっては新たな打撃となったが、私はこのグループに全幅の信頼を寄せている」

 また、FFFの公式ツイッター(@equipedefrance)も、「チーム全体がカリムの悲しみを共有し、彼の迅速な回復を願っています」と綴っている。