【FIFA ワールドカップ カタール 2022・グループA】カタール0-2エクアドル(日本時間11月21日/アルバイト スタジアム)

 4年に一度のサッカーの祭典がついに開幕を迎え、開催国カタールと若手選手の成長が著しい南米のエクアドルが記念すべき開幕戦を飾った。試合開始直後にFWバレンシアがゴールネットを揺らし、エクアドル代表が先制をしたかと思われた。

【映像】VARで取り消しとなった“幻のオープニングゴール”

 3分にフリーキックを獲得したエクアドルは、キッカーのDFエストゥピニャンがボックス内右にゴール前への折り返しを狙ったクロスを供給。これにカタール代表GKアルシーブがパンチングでクリアを試みるも失敗し、ルーズボールをエクアドル代表DFトーレスがオーバーヘッドキックでシュートを放った。

 このシュートはミートしなかったものの、結果的にボールはゴール前へと届き、代表最多得点記録を更新し続けるエースのバレンシアがヘディングで詰めてエクアドルが今大会初ゴールを決めた、かと思われた。映像で見る限りはゴールかと思われたこの得点だが、VARの末に取り消され、幻のオープニングゴールとなっている。

 この際ど過ぎる判定に対して、ABEMA視聴者からは「オフサイドは絶対にない」「え???」「どこがオフサイドだよ!!」など判定に疑問を呈する意見や困惑の声が相次いだ。

 ところが13分ごろにリプレイが映し出されると正式にオフサイドだったことが証明された。今大会は「半自動オフサイドテクノロジー」というシステムが導入されており、ロングボールに反応したエストラーダの右足がわずかに出ていたことが判明した。

 映像付きの証拠を提示させられたABEMA視聴者からは、再びこのシーンの話題で盛り上がり、「すごw」「これか オフサイド」「すまん」「これはわからんw」など最新のテクノロジーの精度の高さに驚きの声が挙がった。

 なお、この半自動オフサイドテクノロジーは、スタジアムの屋根に設置された12台のトラッキングカメラにより撮影。最大29のデータポイントを1秒間に50回追跡し、ボールや選手たちの正確な位置を計算するシステムだ。収集されたデータポイントには、オフサイド判定に関連するすべての情報が含まれている。最新技術が開幕戦でいきなり活躍した形となった。
(ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022)