カタール・ワールドカップ(W杯)の試合会場周辺でアルゼンチンの女性リポーターが事件に巻き込まれたようだ。イギリス『デイリー・メール』が伝えている。

【動画&写真】スリ被害に遭ったメッツガーさんと現地の様子

20日初めての中東で行われるW杯が開幕。現地で取材を行っていたアルゼンチン『Todo Noticias』の女性リポーターであるドミニク・メッツガーさんがスリの被害に遭ったようだ。

「財布、ホテルの部屋の鍵、ナプキンなど、必要なものがすべて入った小さなバッグを持っていました」

「私は開幕に沸く観客たちと一緒に踊っていました。その最中に誰かがバックのジッパーを開けて私の財布を盗んだと思います」

「その時は気が付きませんでした。生放送中で、近くには大きな音と多くの人がいて、私はスタジオとの会話に集中していました。そのため、しっかりと注意を払っていませんでした」

「リポートの後、水を買おうと財布を出そうとしたときに、持っていないことに気が付きました」

メッツガーさんは『Todo Noticias』の放送で被害を報告。さらに、被害を伝えるために訪れた警察では予想外の展開になったことを明かした。

「彼らは私に『あなたはこの件について司法にどうしてほしいですか?我々は財布を見つけます。至る所にカメラを設置しており、顔検出技術で犯人を見つけます。犯人を見つけたときにどうしますか』と言われました」

「私が『何のことですか』と尋ねると、彼らは『5年の懲役、もしくは国外追放を言い渡しますか?』と聞いてきました。私に決断を求めてきたんです」

「私は財布を返して欲しいだけで、司法制度について決断するつもりはないと彼らに言いました」

まさかの被害者が刑を選べるという衝撃の展開を報告したメッツガーさん。なかなか考えられない状況だが、これもお国柄の違いということだろうか。

【写真】フォロワー26万人を抱えるアルゼンチンで人気のリポーター メッツガーさん