サッカー日本代表は23日、カタールワールドカップのグループステージ初戦でドイツ代表と対戦する。

　ワールドクラスの選手たちが揃うドイツ代表で背番号10を託されたのは、FWセルジュ・ニャブリだ。バイエルン・ミュンヘンに所属する27歳のレフティーは、主に右ウィングのポジションから崩しの鍵を握る存在だ。

　ニャブリはシュトゥットガルトの出身で、地元の小クラブから2006年に街を象徴するクラブであるVfBシュトゥットガルトの下部組織へと移籍した。そこで5年プレーしたのち、16歳のニャブリはイングランドへ渡る。

　そして、アーセナルでトップチームデビューを飾るなど将来を嘱望されたが、なかなか出番は増えず、2016年にドイツへ帰還。ブレーメンで1年プレーして一気にブレイクし、2017年夏にバイエルンとの契約を勝ち取った。

　そのままホッフェンハイムへレンタルに出されたニャブリは、ブンデスリーガで2年連続の二桁得点を達成してバイエルンに復帰する。以後は毎シーズン二桁のゴールを奪い、主力として活躍するとともにドイツ代表にも定着した。

　右サイドを主戦場にし、切れ味鋭いドリブルでのカットインから左足で高精度のクロスやシュートを繰り出す。今年夏には「ここでもう一度全てを勝ち取り、いろいろなことを経験したい」とバイエルンとの契約を2026年まで延長した。

　ドイツの盟主の一員としてブンデスリーガ優勝4回、DFBポカール優勝2回、UEFAチャンピオンズリーグとFIFAクラブワールドカップを1回ずつ制すなど、数々のタイトルを手にしてきた。ニャブリに残された唯一にして最大とも言っていい栄冠が、ワールドカップである。

　FIFAランキングのトップ10から陥落して久しいドイツ代表を背番号10が復権に導くか。日本代表戦が悲願達成に向けた最初の一歩だ。

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サッカー日本代表　テレビ放送予定・中継配信予定・キックオフ時間・試合日程は？
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