運命のドイツ戦は23日22時キックオフ、韓国メディアが日本のキーマンも紹介

 日本代表は11月23日(22時キックオフ)にカタール・ワールドカップ(W杯)のグループリーグ初戦でドイツ代表と対戦する。韓国紙「国民日報」は「韓国が勝ったから…ドイツ戦、日本の心理戦」と報じた。

 2018年のロシア大会で韓国代表はドイツに2-0と勝利。韓国は3位でグループリーグ敗退となったものの、前回大会王者を撃破して注目を浴びた。一方のドイツは敗れて最下位へ転落し、史上初のグループリーグ敗退という憂き目に遭っている。

 記事では当時を振り返り、「抱き合って歓喜する韓国選手のなかで、天文学的な年俸のドイツ選手たちは夢でも見たかのように呆然とした表情を浮かべた。直前のW杯優勝チームであり『トーナメントの強者』として君臨してきたドイツは、この敗北のためロシアで荷造りをした。韓国代表チームが一丸となって描いた『カザンの奇跡』だった」と誇った。

 そんなロシア大会の一戦を引き合いに出し、「運命のいたずらのように、ドイツはカタール大会でもアジアのチームと一緒になった。それも韓国と『伝統のライバル』である日本だ」と、日本対ドイツの試合に注目を寄せている。

 試合前から心理戦が始まっている点に触れつつ、「日本代表は海外組のうち、8人がドイツでプレーする。相手がドイツでも自信を示せる理由だ」と指摘。さらに「鎌田大地(フランクフルト)や破壊力抜群のドリブル能力を持つ三笘薫(ブライトン)らが異変をリードする主人公に挙げられる」とキーマンを紹介した。

 一方、日本が過去大会でW杯優勝国と同グループになった歴史を紐解き、「W杯優勝歴のあるチームと同じ組になった時、グループリーグで脱落したジンクスがある」と言及。1998年フランス大会(3連敗)のアルゼンチン代表、2006年ドイツ大会(1分2敗)のブラジル代表などを例に挙げている。

 今大会ではドイツに加え、第3戦ではスペインが待ち構える。ドイツ戦の開催地は、かつて日本代表が“ドーハの悲劇”を味わった場所だ。命運を左右する初戦で結果を残し、“ドーハの奇跡”として新たな歴史を刻むことができるだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)