【FIFA ワールドカップ カタール2022・グループC】メキシコ0-0ポーランド(日本時間11月23日/スタジアム974)
サッカーはゴールを奪われなければ負けない──。中継で「最強の矛」と称されたポーランドは、「最強の盾」と称されたメキシコと対戦したが、この試合は真逆の展開。一時ボックス内で7人が守り、メキシコの選手が「マジかよ」と驚きを隠せないシーンがあった。
試合を通じて60%以上メキシコ代表がボールを支配する中、ポーランドはボックス内を固めつつ、ボールホルダーにもプレッシャーを掛けることで決定機を作らせない守備を披露していた。その代表的な例が39分のシーンである。
メキシコは左サイドから右サイドへの展開でポーランドを揺さぶったが、メキシコよりも早いペースで続々とポーランドの選手がクロスやシュートのコースに入り、普通なら決定機になってもおかしくはない場面でシュートすら打たせなかったのだ。これには、右サイドから攻め上がったエクトル・エレーラも思わず「マジかよ」な表情を見せたのだった。
ABEMAで解説を務めた宇佐美貴史氏も、「クロスが上がった時のポーランドの枚数がすごすぎてなかなか崩せない。すごい組織力だと思います」とポーランドの守備陣を賞賛。視聴者も「ディフェンス力マックス」とポーランド守備陣を称えた。
この試合は、GKオチョアvsFWレバンドフスキのマッチアップを期待して「最強の盾vs最強の矛」というキャッチコピーを打っていたが、「矛と盾が逆転してて草」とツッコむ視聴者もいた。
ポーランドにとっては、58分のPKを決めていれば、自慢の組織的な守備で逃げ切ることができた可能性があったため、エース・レバンドフスキの痛恨のPK失敗はかなりの痛手となってしまった。それでも無失点に抑えたことも大きな手応えとなったに違いない。
(ABEMA/FIFAワールドカップ カタール 2022)