代表チームとしてのまとまりは世界トップレベル

ドイツ相手の劇的勝利で日本は歓喜に沸いたが、グループEにはもう1つ強豪がいることを忘れてはならない。初戦でコスタリカ代表を7-0で粉砕したスペイン代表だ。

日本はスペインとグループ最終戦で激突する予定となっており、その強さはコスタリカ戦で証明した通りだ。「第2戦のコスタリカ戦で何としても勝ち点3を奪わなければ」とプレッシャーを感じた日本のサッカーファンは多いだろう。グループ突破をかけてスペインと最終戦で一か八かの大勝負を仕掛ける展開はなるべく避けたい。コスタリカ戦の勝利はマストだ。

初戦となったコスタリカ戦の前、スペイン代表MFロドリは自分たちの組織力が世界最高のレベルにあると自信を口にしていた。

「正直、僕たちはチームとしては世界最高だと思う。組織力は大きな武器だよ。長い間個人よりも組織が優先されると考えてきた。僕たちの多くはユース年代で何かを獲得している選手が多いからね。特定のタイプのフットボールを追求し、そのアイディアを持って成長してきた。監督も非常に似た考えを持っている。A代表に合流した時にはすでに準備ができているから、チームに入るのが簡単なんだ」(伊『Gazzetta dello Sport』より)。

自信を持つのも当然か。コスタリカ戦でのスペインは面白いようにパスが繋がり、流れるように攻撃が展開された。爆発的なスピードを持つアタッカーや、世界的なドリブラー、190cmを超えるパワー自慢のFWなど派手な選手はいないかもしれないが、組織としてまとまった時のスペインは強い。

ドイツとはまた違った怖さがあり、スペイン戦でも危ないシーンは何度も訪れるだろう。あのパスワークを完璧に抑え込むのは難しく、最後の場面で体を張るくらいしか具体的な対応策は無いかもしれない。組織力最強のスペイン相手に日本はどう戦うのか。できれば第2戦のコスタリカ戦に勝っておきたいところだ。