アーセナルアカデミーも優秀な選手を輩出している
26日に行われるイングランド代表対アメリカ代表の一戦。アーセナルのレジェンドであり、ユースチームの指揮官を務めた過去もあるフレドリック・ユングベリ氏は、自身の教え子がFIFAワールドカップの舞台で再会することに感銘を受けているようだ。
アーセナルの下部組織出身であり、現在はプレミアリーグ首位を走るチームの主力として活躍している21歳のイングランド代表FWブカヨ・サカ。先日行われたイラン代表戦では先発出場を果たしており、2ゴールの活躍でその起用に応えた。続くアメリカ戦でもスタメン入りが予想される。
一方、アメリカ代表にもアーセナル出身選手がいる。現在バレンシアでプレイする19歳のMFユヌス・ムサだ。
サカと同様にアーセナルアカデミーで育ったムサは、2019年にバレンシアへと活躍の場を移し、2020年9月にはトップチームデビューを飾った。まだ10代ながら、ここまで公式戦82試合に出場しており、今季からバレンシアの指揮官に就任したジェンナーロ・ガットゥーゾ監督は彼を主力として扱っている。
そんなムサは、ユース年代ではイングランド代表の一員として戦っていたのだが、フル代表ではアメリカ代表を選択。先日行われたカタール大会の初戦、ウェールズ代表戦にも先発出場を果たした。今回のイングランド代表戦でも出番が与えられる可能性は高い。
英『Daily Mail』によれば、アーセナルユースで指揮官を務めていたユングベリ氏には、サカとムサの2人を同時に指導していた過去があり、「ユヌスには才能があると思ったから、ブカヨと一緒にプレイさせるために2つほど年代を上げたんだ」と明かしている。また、この2人が対戦する今回のイングランド代表対アメリカ代表の一戦を非常に楽しみにしているようで、このようなコメントも残している。
「僕にとっては信じられないような出来事だよ。本当にクールなことだ」
「でも、彼らにとっては、もっともっと大きくて、いいものになるはずだよ。2人にとって特別な日だ。アーセナルのアカデミーで14、15歳の頃から一緒にプレイしていた2人が、19歳と21歳になって、それぞれ異なる国を代表し、ワールドカップという大舞台で対戦するんだ。こんなに素晴らしいことはない」
グループBでは、一足先にイラン代表がウェールズ代表から勝利をあげており、イングランド代表は今回のアメリカ戦を制すれば決勝トーナメント進出を決めることができる。グループBの行方を大きく左右するビッグマッチとなるが、アーセナルの盟友対決にも注目だ。