育成に力を入れているカタール
FIFAワールドカップ・カタール大会がスタートし、現在はグループステージ第2節が行われている。初戦から2連敗となれば決勝トーナメント進出は難しく、開催国カタールは残念ながらグループステージで姿を消すことになってしまった。
カタールはオランダ、エクアドル、セネガルのいるグループAとなり、初戦はエクアドルに0-2で完敗。続く2戦目ではムハンマド・ムーンターリーがゴールを決めたが、前半に1失点、後半に2失点の計3失点を許して1-3で敗れた。この結果カタールの初のW杯はグループステージ敗退という結果で終わることに。開催国がグループステージ敗退となるのは2010年の南アフリカ以来のことであり、3戦目のオランダ戦で爪痕を残したい。
「このコンペティションがいかに難しいが、私たちは知っている。本当はもっと遠くまで行きたかったが、限界がある。カタールは小さな国で、メジャーなリーグもないが、よく頑張った。対戦相手はほとんど我々より遠くにいるが、選手たちはよくやってくれた。私たちにとって初めてのW杯だった。また参加できれば最高だ」
ベルギーメディア『WALFOOT』ではグループステージ敗退の決まったカタールの指揮官であるフェリックス・サンチェス監督がここまでの振り返りと今後の抱負について語っている。
カタールは前回のアジアカップこそ日本を倒して制したチームだが、まだまだ国際舞台の経験は少ない。W杯の出場はこれが初めてであり、初戦は難しいゲームとなってしまった。初戦のエクアドル戦後、サンチェス監督は「責任感と緊張が勝ってしまった」と話しており、大舞台に慣れていないことが弱みに。また今回選ばれた26人の選手は全員が自国リーグで戦っており、欧州のトップである5大リーグを肌で感じている選手もいなかった。
足りないのは大舞台や日頃のトップリーグでの経験であり、ひとまず今の代表は大舞台でプレイした経験値を得ている。次の2026年のW杯からは出場チームが32から48に増えることになる。アジア枠は現状4.5だが、ほぼ倍の8.5になり、カタールの2大会連続出場の可能性もあるだろう。今大会には20代前半の選手も招集されており、彼らが主力となって今後の大会で躍進するカタールに期待だ。