現地時間11月28日、カタール・ワールドカップ(W杯)が大会9日目を迎え、グループGの第2戦、カメルーン対セルビアが行なわれた。試合は計6発を撃ち合う激しい展開となり、3-3のドローに終わっている。

 この試合は地上波と、ABEMAで生中継された。後者で試合の解説を担当したのが、元北朝鮮代表FWの鄭大世氏だ。2022年シーズンをもって現役引退を発表したばかりの38歳が登場し、的確なコメントを連発した。

 いざ試合が始まると、現役時代の裏話や、試合の流れを汲んだトークを披露。特に、選手目線で「ストライカーにエゴは必要。でもチームプレーとのバランスが大切」「僕もエゴイストでしたね。昔の自分を見ているようで恥ずかしい」といった自身の経験に基づくコメントや、VARや半自動オフサイドテクノロジーの意義について「ストライカーにとっては誤審がない、ありがたい技術だと思う」と熱弁するなど、個性豊かな語り口で試合を彩った。
 
 ABEMAのコメント欄では「初心者にも分かりやすい」「声がいい」といったコメントが多々見られ、Twitterでは「鄭大世の解説」というワードがトレンド入りするなど大きな反響を呼んでいる。

 SNSでファンからは「ライト層にも優しく分かりやすくピッチ上で起きてる事を言語化しててすげーってなった」「テセさんめっちゃ分かりやすい」「語彙力はもちろんのこと、なぜこうなったのかを素人でもわかるように説明するから聞いてて勉強になるわ~」「セルビアとカメルーンの試合の流れを読んでてすごいと思った。まじで神」「ストライカー解説が素晴らしすぎる」「テセさんが語るニア飛び込みは深すぎるんよ」「もっと解説の仕事してほしい」といった声が上がっている。
 
 鄭大世氏は、23日に行なわれたアルゼンチン対メキシコ戦のABEMA中継でもスタジオ解説者として登場し、そのコメント力が注目されていた。今後の登場にも期待が高まっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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