カメルーン代表を率いるリゴベール・ソング監督が、GKアンドレ・オナナ(インテル/イタリア)との対立に言及した。スペインメディア『Cope』などがコメントを伝えた。

 カメルーン代表は28日にFIFAワールドカップカタール2022・グループG第2節でセルビア代表と対戦したが、初戦スイス戦に出場したオナナは同試合のベンチメンバーからも外れた。現地メディアの報道によると、積極的なビルドアップ参加を望むオナナと、後方でのリスクを回避したいソング監督との間で口論が生じたと見られている。

 ソング監督は3-3で引き分けた試合後、オナナについて次のようなコメントを残した。

「難しいトーナメントに参加しており、私は、個人よりもチームを優先すべきという、自分がやるべきことを分かっていた。オナナは帰りたがっていたし、私たちもそれを受け入れた。このチームには26名の選手たちがいて、この大会のため一丸となって戦っている。私たちは規律とリスペクトの精神を見せたくてここにいる。彼は素晴らしいGKだが、私たちはチームを重視している」

「チームの規律に適応する必要がある。それができない、私たちがチームに求めていることに応じられないというのなら、身を引いて責任を取ることが必要だと思う。個人よりもチームが大事だ。決断の責任は私が引き受ける」

 12月2日に行われるグループステージ第3節では、ブラジル代表と対戦する。決勝トーナメント進出の条件は、“王国”を下した上で、さらに裏のスイス代表vsセルビア代表の結果次第という厳しいモノだが、「最終戦のブラジル戦で勝てると信じている。私たちは数合わせのためにW杯へ来たわけではない」とソング監督は意気込みを示した。