ガーナに2-3惜敗、終了後にベント監督が猛抗議…今大会初の監督退場処分に

 11月28日のカタール・ワールドカップ(W杯)グループリーグH組の第2戦で韓国代表とガーナ代表が対戦し、ガーナが3-2と競り勝った。試合後、韓国のパウロ・ベント監督が主審に猛抗議してレッドカードを受けて、試合後の記者会見にも参加できなくなったなか、セルジオ・コスタコーチが代理で出席。韓国メディアは「『同点ゴールのチャンス剥奪された』コーチ激怒」と報じている。

 韓国メディア「STARNEWS」は「パウロ・ベント監督がガーナ戦の終盤、コーナーキック(CK)の機会を与えられずに試合を終えたことに抗議して退場させられたなか、代わりに記者会見に参加したセルジオ・コスタコーチは『同点ゴールのチャンスを剥奪された』と激怒した」と伝えた。

 試合は前半24分にDFモハメド・サリス、前半34分にMFモハメド・クドゥスにゴールを奪われ、韓国が0-2と劣勢で前半を折り返す。後半に入ると同13分にFWチョ・ギュソンが1点返し、同16分に再びチョ・ギュソンが決めて同点に追い付く。しかし同23分、クドゥスにこの日2ゴール目を決められ、ガーナに2-3と敗れた。

 試合終了直前、韓国ボールのCKになるタイミングでのホイッスルが吹かれ、韓国のベント監督とイ・ガンインら選手らがアントニー・テイラー主審に猛抗議。テイラー主審からベント監督にレッドカードが提示された。

 その結果、試合後の記者会見にベント監督は出席できず、代わりにコスタコーチが出席。指揮官の退場処分について「後半終盤のCKは同点ゴールを決める最後のチャンスだった。主審がそれを剥奪した。それでベント監督が反応したのだ。主審に正当に抗議したのに反応しすぎだ。全く不適切な発言はなかった」とコメントしている。

 また試合については「韓国は後半に変わった。ボール保持も良くなったし、ゴールの機会も作った。しかし、試合終盤は公平ではない試合だった。同点ゴールを入れる機会を奪われた」と強調している。

 監督の退場はカタールW杯で初めての出来事。ベント監督不在のなかで韓国は第3戦のポルトガル戦を戦う。(FOOTBALL ZONE編集部)