FIFAワールドカップカタール2022・グループC第3節(最終節)が11月30日に行われ、アルゼンチン代表がポーランド代表を2-0で下した。この試合でアルゼンチン代表の2点目を決めたFWフリアン・アルバレス(マンチェスター・C)について、“あるデータ”が話題となっている。
サウジアラビア代表との初陣を1-2で落としたアルゼンチン代表は、続く第2節メキシコ代表戦では苦戦しながらも2-0で勝利。他会場の結果にかかわらず決勝トーナメント行きの切符を掴むには勝利が必須という状況で第3節を迎えた。この試合に向けて、アルゼンチン代表を率いるリオネル・スカローニ監督は前節から4名のスタメン変更を決断。これまでの2試合で途中出場ながらインパクトを残していたアルバレスが満を持して先発に名を連ねた。
試合は序盤からアルゼンチン代表のペースで進むと、スコアレスで折り返した後半にアレクシス・マック・アリスター(ブライトン/イングランド)が均衡を破る。続く67分にはアルバレスが追加点を記録。同じくこの試合で先発に抜擢されたエンソ・フェルナンデス(ベンフィカ/ポルトガル)からのパスをボックス内で引き出し、強烈な右足シュートでゴールネットを揺らした。試合はこのまま2-0で終了。アルゼンチン代表は首位での決勝トーナメント進出を決めていた。
データサイト『Opta』によると、アルバレスはこれまで出場した様々な大会において、“先発デビュー戦”で結果を残してきたという。リーベル・プレートに在籍していた2019年5月、コパ・リベルタドーレスで初のスタメンに抜擢されると、グループステージ最終節インテルナシオナル戦で先制ゴールをマーク。さらに、今夏に加入したマンチェスター・Cでは、プレミアリーグで初めて先発した第6節ノッティンガム・フォレスト戦で2得点を挙げただけでなく、チャンピオンズリーグ初先発のグループステージ第3節コペンハーゲン戦でも終盤にダメ押しゴールを決めていた。アルゼンチン代表としては、ワールドカップの南米予選で初スタメンを飾った最終節のエクアドル戦で先制ゴールを記録。今回のワールドカップも含めて、実に5つのコンペティションにおける“先発デビュー戦”でゴールを決めてきた。
なお、今回勝利したアルゼンチン代表は、3日に決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)で、グループDを2位で通過したオーストラリア代表との一戦に臨む。“先発デビュー戦”でゴールという明確な結果を残したストライカーは、この試合でもアルゼンチン代表を勝利に導けるだろうか。