[カタールW杯グループステージ第3戦]日本代表 2-1 スペイン代表/現地時間12月1日/ハリファ国際スタジアム
 
 日本代表がスペイン代表を撃破した歴史的一戦におけるFIFA選定のマン・オブ・ザ・マッチは、51分に決勝ゴールを決めた田中碧だった。
 
 その田中が取材エリアで、記者陣に向かって話をしていたその時だった。その前方で話を終えた堂安が田中の後ろを通る際、「マン・オブ・ザ・マッチは俺やろ」とジョークを飛ばした。
 
 後半から登場した堂安は、ピッチに立ってわずか3分後の48分、豪快な左足ミドルで同点ゴールを挙げていた。
 
 カタールW杯アジア最終予選でデビューしたオーストラリア戦(21年10月)で、いきなり代表初得点を奪っていた田中は、このスペイン戦での決勝ゴールを受けて「僕は持っていると自分で思っているし、それを隠そうとも思っていない。そうやってここまでのし上がってきた部分もありますし」と自信を口にした。
 
 その一方で、直前にイジられた堂安について、「でも、思いのほか律も持っているなと。1点目を見て、こいつは化け物だなと思った」と、笑顔で素直な感想を語った。
 
 いずれもゴールを挙げてスペイン撃破の立役者となった2人の微笑ましいシーンだった。
 
取材・文●白鳥大知(サッカーダイジェスト特派)


【W杯PHOTO】日本 2-1 スペイン|堂安&田中のゴールで逆転勝利!堂々の首位通過でベスト16進出!