GLスペイン戦で三笘のアシストから田中が決勝ゴール
2022年のサッカー界も、数々の事件が起こった。度肝を抜くスーパープレーや物議を醸したファウルシーンなど、印象深い衝撃シーンを振り返る。カタール・ワールドカップ(W杯)で世界中の注目を集めた“三笘の1ミリ”は、今後も語り継がれていくのは間違いないだろう。
森保一監督率いる日本代表は、ドイツ代表、コスタリカ代表、スペイン代表とグループリーグで同居。ドイツとスペインというW杯優勝国2つを相手に大金星を挙げてアジア勢初の2大会連続決勝トーナメント進出を果たした。ラウンド16でクロアチア代表にPK戦の末に敗れ、目標とするベスト8には手が届かなかったが、その健闘ぶりは世界から称えられた。
日本代表の試合後の美ロッカーや日本人サポーターのゴミ拾いなど、今大会もさまざまなハイライトがあったなかで、最もインパクトを残した1つがスペイン戦の決勝ゴールシーンだろう。
前半を1点ビハインドで折り返した日本は、ハーフタイムにDF長友佑都に代えてMF三笘薫、MF久保建英に代えてMF堂安律を投入。すると後半3分に堂安が同点ゴールを奪う。
問題の場面は後半6分に起きた。ペナルティーエリア内から堂安が右足シュートを放つと、ファーサイドに抜けたボールを三笘が戻し、中央で田中碧が押し込んだ。三笘が戻した時にゴールラインをボールが超えていたかが際どいプレーとなり、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)判定。その結果、ボールはラインを割っていないとして日本の逆転ゴールが認められて2-1となり、そのまま日本が勝利した。
ブラジルメディア「TNT Sports」は、三笘がパスした決定的瞬間を捉えた真上からのどアップ画像をツイッターに投稿し、「VARで検証された日本のゴールのボールの見え方をご覧ください! 何百万人ものブラジル人を幸せにした1ミリ」とレポート。海外ファンからは「はっきりと分かる」「ボールが四角だったら出てたね」「ミリ単位が大事」「99%アウトは100%イン」「明らかに出てない!」などの声が上がった。
後日、国際サッカー連盟(FIFA)も、ツイッターで検証した際の動画を公開するなど話題を呼んだ“三笘の1ミリ”は、今後の大会の際にもハイライトシーンとして注目を集めそうだ。(FOOTBALL ZONE編集部)