現地木曜日、日本代表はカタール・ワールドカップの第3戦でスペインとの大一番を戦い、2-1の逆転勝利を収めた。通算2勝1敗で勝点を6に伸ばして、グループEを堂々の首位突破。2位にはスペインが入り、ドイツとコスタリカは予選敗退の憂き目に遭った。

 そんな森保ジャパンの快進撃を注意深くウォッチしているのが、韓国の主要メディアだ。全国紙『東亜日報』は、日本がスペイン戦で打ち立てた複数の“新記録”に着目。次のように評している。

「まさか、アジア勢の中でもっとも厳しい死の組に入った日本が、首位通過してノックアウトラウンドに到達するとは……。世界を驚かせたのは間違いない。アジアサッカーの歴史における金字塔である。

 アウェー開催のワールドカップで、アジア勢がグループを首位通過するのは今回が初めてだ。日本と韓国はともに2002年大会でトップ通過を果たしたが、あれはホーム開催だった。さらに日本のワールドカップでの通算7勝は最多新記録。韓国と6勝で並んでいたが、ついに単独1位に躍り出たのだ。

 2大会連続でのベスト16進出もアジア初と、日本はワールドカップにおけるアジア新記録を連発している。ちなみにスペイン戦での日本のポゼッション率は17.7%だった。ワールドカップで勝利したチームがマークしたもっとも低い数値で、これもまた新記録と言えそうだ。ポゼッション率が勝利を保証するものではないことを、我々に教えてくれた」
 
 AFC(アジアサッカー連盟)勢はここまで、日本とオーストラリアが決勝トーナメント進出を決め、イランとサウジアラビアは最終戦で健闘したものの一歩届かず、惜しくも敗退した。残るは、グループHの韓国のみだ。最終戦ではすでに16強を決めているポルトガルと戦うが、3ポイント奪取が最低条件という厳しい状況下にある。

 はたして、アジア勢3チームがベスト16へ進むという“新記録”を打ち立てられるか、注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部