現地時間12月1日、カタール・ワールドカップ(W杯)のグループステージ(E組)第3戦で、日本はスペインに2-1で勝利。グループ首位で2大会連続の決勝トーナメント進出を決めた。

 この快進撃ぶりに拍手を送っているのが、ブラジルメディア『globo』の日本通、チアゴ・ボンテンポ記者だ。この4年間、親善試合を含めたすべての日本代表、Jリーグ、日本人選手の動向を追っている同氏は、「W杯前に日本がドイツに勝ち、コスタリカに負け、スペインに勝ってグループEを1位で通過すると言っていたら、それは狂気の沙汰だったろう」と綴っている。

「大方の予想では、3試合とも正反対の結果になるはずだった。だが、日本のサッカーに“通説”は意味がない。Jリーグを見ている人なら、タイトル争いや残留・降格争いで不可思議な結果を見るのは慣れている。そんなことだらけの日本の選手たちが、歴史上最も信じがたいW杯での出来事で、最も信じられない結果をもたらしてみせた」
 
 また、「前半は死んでいて、後半の6分間ですべてを変えた。『前半は守り、後半に攻める』と指導したアニメ『キャプテン翼』のキャラクター、ロベルト本郷の名セリフを思い出したほどだ」と森保一監督、選手たちを称賛している。

「スペインは後半、ボールを動かすスペースを見つけられず、試合の間、ほとんど危険を冒すことができなかった。コスタリカがドイツに対してスコアをリードした瞬間は別として、敗けても予選を通過できるため、焦ってプレーしなかったのは事実だし、2位通過のほうが理論的には有利にさえなる。だが、日本が世界王者を破っての首位通過は、日本人にとって期待以上なのだ。縁起の良いカリファ国際スタジアムでの快挙を経て、ドーハの歓喜はまだ続く」

 10点満点の採点ではチーム内トップとなる「7.5」を田中碧に与えてマン・オブ・ザ・マッチに選出。次いで同点ゴールを叩き込んだ堂安律に「7.0」の高評価を付けている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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