カタール・ワールドカップ(W杯)ラウンド16のオランダ代表vsアメリカ代表が3日に行われ、3-1でオランダが勝利した。
2大会ぶりのW杯でグループAを首位で通過したオランダは、4日前に行われたカタール代表戦と同じ先発メンバーを採用。ガクポとデパイを2トップに据えた[3-4-1-2]で試合に臨んだ。
一方、グループBをイングランド代表に次ぐ2位で通過したアメリカは、4日前に行われたイラン代表戦から先発を2人変更。サージェントとカーター=ヴィッカーズに代わりヘスス・フェレイラとジマーマンが先発に名を連ねた。
試合は開始早々にアメリカがチャンスを迎える。3分、右クロスのこぼれ球をボックス手前のアダムスがワンタッチでゴール前に繋ぐと、抜け出したプリシッチにチャンスが訪れたが、シュートはGKノペルトの好セーブに阻まれた。
対するオランダは10分、ガクポのパスで右サイドを抜け出したダンフリースがマイナスに折り返すと、中央に走りこんだデパイがゴール左にシュートを突き刺した。
先制点を許したアメリカは、徐々にボールを保持して両サイドを起点に攻撃を組み立てるが、オランダの守備網を突破することができず。決定機のないまま時間が経過する。
ハーフタイムにかけてもアメリカの押し込む時間が続いたが、再びスコアを動かしたのはオランダだった。前半アディショナルタイム1分、右サイドのスローインの流れからクラーセンの縦パスに反応したダンフリースがボックス右深くからマイナスの折り返すと、逆サイドから走りこんだブリントがゴール左下に流し込んだ。
迎えた後半、2点を追うアメリカは、ヘスス・フェレイラを下げてレイナを投入。一方のオランダはクラーセンとデ・ローンを下げてベルフワインとコープマイネルスをピッチに送り出した。
するとオランダは50分、右サイドを突破したダンフリースがクロス供給すると、ニアサイドでブロックに入ったリームにディフレクトしたボールが枠を捉えたが、これはGKターナーの好セーブに阻まれた。
さらにオランダは、71分にもペナルティアーク手前でパスを受けたコープマイネルスがミドルシュートでゴールを狙うと、相手GKの弾いたボールに反応したデパイがダイビングヘッドで合わせたが、これもGKターナーのファインセーブに防がれた。
ピンチを凌いだアメリカは、75分にデストを下げてイェドリンを投入すると、直後に右CKの二次攻撃から1点を返す。76分、相手DFのクリアをバイタルエリア手前で拾ったイェドリンのパスからプリシッチが右クロスを供給すると、ニアで合わせたライトのシュートが絶妙なループでゴール左に吸い込まれた。
1点差とされたオランダだが、81分に再びリードを広げる。F・デ・ヨングのパスをボックス左横で受けたブリントがクロスを入れると、ファーサイドから走りこんだダンフリースが左足ボレーでゴールに流し込んだ。
その後、アメリカが決死の猛攻を見せるもオランダがきっちり攻撃をはね返し続け、試合はタイムアップ。ダンフリースの全ゴールに絡む活躍でアメリカを下したオランダがベスト8進出を決めた。
オランダ 3-1 アメリカ
【オランダ】
デパイ(前10)
ブリント(前46)
ダンフリース(後36)
【アメリカ】
ライト(後31)