超ワールドクラスなベスト8の戦いが始まる

FWリオネル・メッシを中心とするアルゼンチン代表の攻撃をも抑えられるだろうか。FIFAワールドカップ・カタール大会の準々決勝にて、オランダ代表はアルゼンチンと激突する。

オランダの強みは守備にあり、最終ラインには豪華な名前が並ぶ。ルイ・ファン・ハール率いるオランダは3バックを軸としており、センターバックにはアヤックスのユリエン・ティンバー、リヴァプールのフィルジル・ファン・ダイク、マンチェスター・シティのナタン・アケを並べるケースが多い。

英『Manchester Evening News』もこの人選に着目しているが、オランダのベンチにはバイエルンのマタイス・デ・リフト、インテルのステファン・デ・フライが控えている。デ・リフトは初戦のセネガル戦こそティンバーを抑えてスタメンに入ったが、高い評価を得られなかった。以降はティンバーが入っており、今のオランダはセンターバックの層がかなり厚い。

アケの存在も大きい。所属するマンCではスタメンから外れる機会も少なくないが、代表ではデ・リフトとデ・フライを差し置いてスタメンを確保している。アケの場合はレフティーということもあるため、3バックの左を任せやすいことも関係している。しかしビッグクラブでプレイするデ・リフトとデ・フライをベンチに追いやる選手層は驚異的だ。

アケはパフォーマンスも安定しており、マンCでジョゼップ・グアルディオラの指導を受けていることもポジティブに働いているか。

準々決勝で相対するはメッシだ。メッシVSファン・ダイクのマッチアップも見てみたいところで、アルゼンチンの方も守備は安定している。ロースコアの接戦になると予想できるが、ここまで3ゴールを挙げているメッシをオランダ守備陣は止められるのか。ベスト8からは超ワールドクラスの戦いがスタートすることになり、本気のスター同士の戦いが待ち切れない。