ブラジルは準々決勝でクロアチアと対戦
カタール・ワールドカップ(W杯)は現地時間12月9日から準々決勝の戦いがスタートする。優勝候補に挙げられるブラジル代表は、日本代表を破って勝ち上がった前回ファイナリストのクロアチア代表と対戦する。ブラジル紙「LANCE」は日本のアタッカー陣を封じ込めたクロアチア代表DFの存在に注目している。
グループリーグG組を2勝1敗の首位で勝ち上がったブラジルはベスト16で韓国代表に4-1で快勝。FWガブリエウ・ジェズスが負傷で離脱するなどけが人の多さに悩まされてきたが、韓国戦では大黒柱のFWネイマールが復帰し、得点も早速挙げた。20年ぶりの戴冠に向けて視界良好と言えるだろう。
準々決勝で対戦するのは日本をPK戦の末に下したクロアチア。前回大会準優勝メンバーを中心に今大会もしっかりと勝ち進んできた。MFルカ・モドリッチを中心とした中盤のアタッカーのタレントに注目が行きがちだが、今大会はここまで4試合で2失点と守備の堅さも光る。そこで欠かせない存在なのが左センターバックとしてプレーしている弱冠20歳のDFヨシュコ・グバルディオルだ。ブラジル紙「LANCE」は「ブラジルの攻撃を止めるDF」としてこの左利きのDFに注目。日本戦を含むこれまでの活躍を振り返って次のように記した。
「この若きDFは特にボール奪取に優れており、今大会では6番目に優れている。足元でボールを扱うのもうまく、ビルドアップの仕方を理解している。パス成功率は88%で今大会2番目だ。グループリーグ最終戦のベルギー戦ではピッチ上のベストプレーヤーの一人だった。(ベルギー代表FWロメル・)ルカクにうまく対応し、彼からボールを奪う場面の写真で新聞の一面も飾った。ルカクが得点を決めていれば、クロアチアはすでに大会から姿を消していただろう。ラウンド16の日本戦ではスピードある浅野拓磨と三笘薫をシャットアウトした」
日本代表選手の前にも大きな壁として立ちはだかったグバルディオル。1対1の強さに関しては今大会トップクラスといっても過言ではないだろう。前線にタレントを揃えるブラジルといえど要警戒の存在となりそうだ。(FOOTBALL ZONE編集部)