国際サッカー連盟(FIFA)は、カタール・ワールドカップ(W杯)準々決勝、オランダ代表vsアルゼンチン代表での選手たちの振る舞いに関して懲戒手続きを開始した。

9日に行われた同カードでは2-2のスコアで120分の戦いが終了。その後、PK戦を4-3で制したアルゼンチンがベスト4進出を決めた。

オランダが土壇場で2点差を追いつくW杯の決勝トーナメントに相応しいスペクタクルな攻防が繰り広げられた一方、スペイン人レフェリーのアントニオ・マテウ・ラオス主審がゲームをコントロールし切れず、両チームの選手とスタッフに合計17枚のイエローカードが出される荒れ模様の一戦となった。

これを受け、FIFA規律委員会はアルゼンチンサッカー協会(AFA)に対して、FIFA規律12条(選手及び公的人物の不当な振る舞い)と同16条(試合における秩序と安全)を違反した可能性があるとして懲戒処分を開始。

一方、オランダサッカー協会(KNVB)に対しては12条を違反した可能性があるとして同じく懲戒処分を開始している。

なお、両協会には12条違反で1万5000スイスフラン(約220万円)の罰金処分が科される見込みだが、AFAに対しては16条の違反も重なるためより重い処分が科される可能性も伝えられている。