現地時間12月９日に行なわれたカタール・ワールドカップ（W杯）準々決勝で、クロアチアはブラジルと対戦。PK戦までもつれこんだ激闘を制し、ベスト４進出を決めた。

　ズラトコ・ダリッチ監督は、試合後のフラッシュインタビューで「これはまだ我々の終わりではない。一緒に先に進もう」とファンに呼びかけたという。現地紙『Vecernji list』が報じている。

「選手たちは最善を尽くした。“普通ではない”選手たちだと胸を張れる。そしてこれは、選手やスタッフ、我々だけではなく、皆さんを含めた全員の勝利だ。すべてのクロアチア人に楽しんでもらえているように願っている。これからも、できることはたくさんある。ワールドカップという舞台で、２回連続で準決勝に進めて光栄だ。私は、本当に幸せな男だと思っている」
【W杯PHOTO】エディケーションスタジアムに集結したクロアチア代表サポーター！
　さらに同紙は「クロアチア代表の歴史の中で最も成功した男は、偉大な紳士であることを証明した」と綴っている。

「彼は選手たちを称えた後、集まったスタンドのファンのもとへと足を運んだ。そして、深々と頭を下げてみせたのである。その姿を見たサポーターは声援で応え、指揮官は天に向かってガッツポーズして見せた」

　お辞儀といえば、日本代表の森保一監督がラウンド16でクロアチアに敗れた際、サポーターに対して頭を下げる姿が話題を呼んだ。ダリッチ監督はこれまでにもお辞儀をすることはあったそうで、両指揮官の思慮深さが伝わるエピソードだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部