イングランドは準々決勝でフランスに敗れ、56年ぶりのワールドカップ(W杯)制覇とはならなかったが、カタールから手ぶらで帰国するわけではないようだ。
英メディア『SPORT BIBLE』などが、「イングランド代表選手がW杯の合宿地で見つけた野良猫を引き取ることになった」と報じている。
マンチェスター・シティのDFコンビ、カイル・ウォーカーとジョン・ストーンズが、運命的な出会いを果たしたのは、ホテルの拠点でトレーニングをしていた際だ。その猫はデイブと名付けられ、4週間の滞在中、選手たちの後を追いかけ、毎晩餌を待っていたという。
ウォーカーはW杯期間中、イングランドサッカー協会の公式メディアチャンネルで「ある日突然そこにいたから、僕とストーンズで彼を保護したんだ。デイブは食卓に歓迎されるよ。本当に猫が嫌いな人もいるけど、僕は彼が大好きなんだ」と語っていた。
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デイブは“バトル”も繰り広げていたようで、ストーンズはフランス戦を前に、「この間、他の猫とちょっとケンカしたんだ。縄張りと餌の取り合いになったんだと思う。でも彼は元気だよ」と、新たな仲間の様子を説明。そして次のような意気込みも示していた。
「もし、ワールドカップで優勝したら、一緒に帰るという約束を守れるといいんだけどね」
だが、連覇を目ざす欧州のライバル相手に一度は追いつきながら、1-2で惜敗。有言実行とはならなかった。それでも選手たちはデイブにゾッコンで、関係の継続を選択したとのこと。『SPORT BIBLE』はこう説明している。
「デイブは代表チームの2時間後にホテルを発った。今後は地元の動物病院で血液検査と予防接種を受け、4か月間の検疫に入る予定だ。おそらくウォーカーかストーンズのどちらかがデイブを迎え入れるだろう」
なお、今大会で猫が注目を集めるのは初めてではない。ブラジル代表の会見時には、どこからともなく一匹が乱入。机の上に堂々と座り込むと、広報担当者がむんずと掴み、まさかの下へポイ。英紙『Daily Mail』は「生き物をテーブルから投げ捨てた行為に、会場からは悲鳴も」と伝えていた。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部