カタールワールドカップを通して評価がうなぎのぼりのクロアチア代表DFヨシュコ・グヴァルディオル。20歳にして落ち着き払った守備を見せ、準決勝のアルゼンチン戦ではリオネル・メッシに1vs1で抜かれ、あのグヴァルディオルですらやられるのかとサッカーファンに衝撃を与えた。

クロアチア代表DFグヴァルディオルとは何者か。カタールワールドカップでも評価うなぎ上り!

現在、ブンデスリーガのRBライプツィヒでプレーするグヴァルディオルだが何が優れているのか、これまでどんなキャリアを務めてきたか改めて解説していきたい。

グヴァルディオルのキャリアのスタートは

グヴァルディオルは7歳で地元のサッカーチームNKトレンスニェヴカでキャリアをスタート。その後、ディナモ・ザグレブのユースチームに加入すると、17歳の時にUEFAユースリーグで準々決勝に進出した(チェルシーとのPK戦にて敗退)。

ちなみに子供の時はフォワードの選手であったというサイトや、左サイドバックでキャリアをスタートしたというwebサイトがある。また、時折センターハーフとしてプレーしていたという。ディナモ・ザグレブの下部組織でセンターバックへコンバートされた。

その名前から「リトル・ペップ」と呼ばれていたが、ボランチとしてもプレーしていたという面からはまさにグアルディオラのような選手になっていてもおかしくなかっただろう。

下部組織での活躍後、すぐに2ndチームに昇格するが2試合の出場をしただけですぐにトップチームへと昇格。2019年10月にデビューを果たした。同月の『Guardian』によるNext Generationリストにも掲載され、この時点でヨーロッパから注目を浴びていた。

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2020-21シーズンにはチャンピオンリーグの予選を経験。同年のEURO2000にも背番号25をつけメンバーに選ばれた。この時は左サイドバックとしてプレーしていたが、19歳4カ月でEUROのようなA代表の大舞台に立ったのはクロアチア代表で最年少のことだそうだ。

2021-22シーズンにはドイツのRBライプツィヒへ移籍しブンデスリーガ29試合に出場し2ゴールをあげた。移籍1年目でレギュラーとして活躍したのだ。

グヴァルディオルのポジションやプレースタイルは?

ポジションはセンターバック。185cm、80kgとすごく長身というわけではないが、フィジカル的に強くタフで高さ強さは申し分ない。さらにスピードもあり平面での1vs1でも容易に抜くことはできない。

日本代表との決勝トーナメント1回戦でもスピードのある日本代表FW陣がグヴァルディオルを抜くことができなかった。

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また、自らドリブルをしてDFラインからするする上がっていく、ビルドアップ面でも貢献できる優雅な足元を持っている。『Whoscored』はショートパスなどをStrengthとしてあげている。

左利きという貴重性も魅力だ。元ライプツィヒのSDであるマルクス・クレシェは獲得の際に「私たちはヨーロッパで最高の守備の才能の1つとサインしました。グヴァルディオルは左利きなので、選択肢がさらに広がります。彼はまだ若いですが、肉体的にも精神的にもすでに非常に成熟しています」とコメントしていた。

クロアチア代表でカタールワールドカップでもコーチを務めるイヴィツァ・オリッチは「彼は良いフィードを持っているし、技術面がありフィジカルも強い」と評価、さらにU-17代表で指導したトミスラフ・ルカヴィナはチアゴ・シウヴァと比較し彼を「自信とリーダーシップ」の面でも評価した。

つまり現代のセンターバックに求められる攻撃面・守備面をすべて兼ね備えた選手と言えるだろう。自身はセルヒオ・ラモスやフィルジル・ファン・ダイクをあこがれの選手にあげている。

カタールワールドカップではアグレッシブな守備を見せ多くのインターセプトを獲得したが、そんな姿はセルヒオ・ラモスっぽいのかもしれない。

グヴァルディオル マスク着用の理由は?

ちなみにカタールワールドカップではフェイスマスクをつけてプレー。これはカタールワールドカップよりも少し前のフライブルク戦でチームメイトのヴィリ・オルバン(ハンガリー代表)と衝突し鼻を骨折、目の周りも腫れ、さらに脳震盪も起こしたとされている。

そのためにマスクをつけてカタールワールドカップではプレーしている。

グヴァルディオル移籍の噂は?

現在はマンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、チェルシーなどが興味を示しているという。そのオファー額は9000万から9500万ユーロ(およそ120から130億円)とも言われており、今冬の移籍ターゲットなのは間違いがない。

クロアチア代表DFグヴァルディオルとは何者か。カタールワールドカップでも評価うなぎ上り!

最もグヴァルディオル自身は現在はライプツィヒで「快適にプレーしている」「プレーに全力を尽くす」というようなコメントをしている。果たして未来あるディフェンダーのこの先は?