現地時間12月14日に行なわれたカタール・ワールドカップ(W杯)の準決勝で、フランス代表はモロッコ代表を2-0で破り、2大会連続通算4回目の決勝進出を決めた。

 試合後、フランスを率いるディディエ・デシャン監督は「アルゼンチン代表は手強い。リオネル・メッシは素晴らしいプレーヤー。我々はタイトルを勝ち取るために、できる限りのことをするつもりだ」と述べた。

 この会見中、海外の記者から、ある選手について質問が飛んだ。大会直前に、負傷でカタール入りを見送ったFWカリム・ベンゼマについてだ。海外メディアの一部は、フランスが準決勝進出を決めた後、ベンゼマは所属クラブのレアル・マドリーのトレーニングには復帰しており、「メンバー登録に名前はあるので、国際サッカー連盟(FIFA)の規定上はチームに合流が可能。決勝に登場する可能性がある」と報じた。
【動画】質問の内容を把握してニヤリ…。デシャン監督の記者会見の様子をチェック
 ベンゼマは合流するのか? 記者にそう問われたデシャンはニヤリと笑い、「次の質問にいってほしい」とコメント。質問を受け流し、続けてあっけらかんと「申し訳ない。謝罪するよ」と口にした。英メディア『HITC』など複数のメディアが報じている。

 ちなみに、グループステージ序盤にも同様の質問を受けたデシャン監督は、「(何と応えていいか)分からない。本当に考えていない」と応じている。

「あなた(記者)は状況をよく知っているようだが、僕は誰が何を言っているのかよく分かっていない。カリムがチームを離れる際に話をしたが、状況はご存じの通りだ。彼が回復するまでにどれくらいの時間がかかるか聞いたんだ。

 だから、君が何を言いたいのかよく分からない。今、チームには24人の選手がいる。私はそれに満足している。ベンゼマと同じように離脱した(プレスネル・)キンペンベや(ポール・)ポグパとも話はしていることは認める。だが、憶測でシナリオを想像するのはあなた方次第だ」

 決勝は12月18日に行なわれる。デシャン監督は再び優勝トロフィーを掲げることができるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部