カタール・ワールドカップに参加した山下良美主審が12月15日、オンライン取材に応じた。

 山下主審は3名が選ばれた大会初の女性審判員の一人で、日本人としては今大会唯一の参加となった。大会中は、ベルギー対カナダを皮切りに6試合で第4の審判を担当。9日に帰国した。

 大会を通じて、「やるべきことを精一杯やったと思う。サッカーの凄さを感じ、より魅了されて帰ってきた」「日本の活躍を、日本のサポーターも含め、自分が日本人であるのを誇りに思える時間を過ごした」と振り返った。

 6試合という試合数は「特に多いとは考えていなかった。とにかく、来た割り当てに対して頑張ろうという気持ちだった」と語る。第4の審判として「フィールド内に集中できたと思っている。(選手)交代の手続きやベンチの対応は第5の審判と協力して行なっていた。主審のサポートに集中して臨めた」という。
 
 また、同じ女性のステファニー・フラパール主審がコスタリカ対ドイツで主審を務めたのは「とても嬉しく思った。心から『おめでとう』と伝えた」と喜んだ。

 自身は今回、主審を務める機会は無かった。「主審として参加しているので、笛を吹くのを目ざしていた。第4の審判として、(アクシデントがあった場合に主審と)いつ交代してもいいという準備はしていた」と明かす。日本人としては「審判員が継続して参加する。もちろん人数が多いほど良い。それは、常に頭に置いていかなければならない」という考えだ。

 一方、参加経験のある女子W杯とはフィットネストレーニングの違いが無かった点や、FIFAの基準が日本で学んできた内容で通用した点を報告した。

 4年後のワールドカップに向けては、「常に、目の前の1試合1試合を積み重ねてきた。それは変わらず、目の前の1試合に全力を投じていきたい」と抱負を述べた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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