40代に入っても活躍できるはず
今回のFIFAワールドカップ・カタール大会は開幕前からベテラン選手に注目が集まっており、最後のワールドカップかもしれない35歳のアルゼンチン代表FWリオネル・メッシや37歳のクロアチア代表MFルカ・モドリッチ、同じく37歳のポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドらがスポットを浴びてきた。
その期待通りベテランのスター選手たちはいくつもドラマを生んでくれたが、その中でもサッカーファンを驚かせたのがポルトガル代表DFペペではないだろうか。
メッシやロナウド、モドリッチよりも先輩なペペは39歳でこの大会を迎えているが、そのパフォーマンスに大きな衰えは見られなかった。レアル・マドリードでプレイしていた頃と同じく超アグレッシブなディフェンススタイルを続けており、未だにパワーやスピードはトップレベルだ。
今大会はグループ初戦のガーナ戦こそダニーロ・ペレイラとルベン・ディアスのコンビに先発を譲ったが、第2節のウルグアイ戦からベスト8のモロッコ戦までは全試合でフル出場を記録。ディアスとのコンビでチームを支え、ベスト16のスイス戦では強烈なヘディングシュートからゴールまで奪ってみせた。
ポルトガルではロナウドが鉄人として話題を呼んできたが、39歳のペペも負けず劣らずの鉄人だ。所属するFCポルトとの契約は来夏までとなっているが、クラブのピント・ダ・コスタ会長は40代に入ってからも続けられるとプッシュする。
「ペペとの契約更新? 彼はあと5、6年プレイすると思うよ。彼はモンスターだ」(英『The Sun』より)。
パフォーマンスの質だけを見れば、2年後のEURO2024や4年後のFIFAワールドカップを目指すことも不可能ではないだろう。若手の頃と変わらぬ守備とセットプレイの強さに驚いたファンも多いはずで、ぺぺもまた今大会輝いたベテランの1人だ。