母セリアさんに気付いたメッシは笑顔を見せる

 現地時間12月18日のカタール・ワールドカップ(W杯)決勝でアルゼンチン代表対フランス代表が対戦。3-3で延長戦を終え、PK戦を4-2で制したアルゼンチンが優勝を果たした。試合後、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシと母親がかわした抱擁に海外メディアは注目している。

 試合はアルゼンチンが序盤から優勢に試合を進め、メッシとMFアンヘル・ディ・マリアのゴールで2-0とリードして前半を終えた。アルゼンチンは後半も1対1の強さをベースに安定した試合運びを見せていたが、同35分にフランスがFWランダル・コロムアニの突破から得たPKをFWキリアン・ムバッペが決めて1点を返すと、直後の同36分にはムバッペが豪快な右足ボレーを決めて同点。延長戦に突入した。

 延長戦でも、メッシとムバッペがそれぞれ1点ずつ決める激戦。最後はカウンター合戦となったものの互いに決め切れず、3-3でPK戦に突入する。GKエミリアーノ・マルティネスのPKストップなどもあり、アルゼンチンが4-2で制してW杯制覇を成し遂げた。

 優勝を決めた試合後、ピッチを歩くメッシのもとに駆け寄ったのは、母親のセリア・マリア・クッチティーニさんだ。後ろから左腕を掴まれて最初は驚きの表情を浮かべるメッシだが、セリアさんだと気付くと笑顔を見せ、号泣するセリアさんと抱擁をかわした。

 このシーンに英紙「デイリー・メール」は「勝利の直後、メッシは母親にもみくちゃにされた」と注目。「過去最高にドラマチックな決勝の後に、エモーショナルな場面が演出された」と報じている。また、英紙「デイリー・ミラー」は「セリアは息子に温かな抱擁を与え、感動的な瞬間だった」と伝えた。

 少年時代に家族とともにスペイン・バルセロナに渡ったメッシにとって、栄冠を手にした直後の母親との抱擁は特別なものになったはずだ。(FOOTBALL ZONE編集部)