元日本代表の城彰二氏が、アトランタ五輪代表で共闘した盟友・前園真聖氏のYouTubeチャンネルに出演。日本代表のカタール・ワールドカップでの闘いについて振り返った。
初のベスト8進出を目標に掲げた森保ジャパンは、ドイツ、スペインという強豪2か国を破ってグループステージを首位で通過する。しかし、ラウンド16でPK戦の末にクロアチアに敗れ、“ベスト16の壁”にまたしても阻まれた。
「11月頭にメンバーをやっと決めて、海外組が多いから招集もできなかった。(準備期間が)1か月間もなかったし、そうなったら連係はうまくいかない。連動性が一個もないんだよね、森保ジャパンって」
以前より主張している、軸となるメンバーの早期発表を主張した城氏は、「ベスト8に来る国は個のレべルが断然高い。日本ももちろん上がったけど、まだ追いついていない、まずは個の能力を高めなきゃ。それが絶対条件」と語り、こう続けている。
「さらにプラスアルファするには、日本の良さって連動制だと思っている。守備をするだけじゃなくて、ただ苦し紛れに蹴るだけじゃなくて、ここは繋ごうよと。でも、代表の選手を見ていると、クリアって言ったら、みんなクリア。それで終わっちゃうから。そこで無理が利くようなことが少しできてくると、もう少し主導権を握りながらやれるんじゃないか」
相手の猛攻に耐えて大きく蹴り出すだけでなく、もう少し繋ぐ意識を持って、連係する――。その必要性を強調した城氏は「ずっと昔から言ってるんだけど、日本ってコンセプトがバラバラなのよ」と語気を強めた。
「日本はどういうサッカーをしたいのかという大きなベースがあって、そこにプラスアルファできる監督とかコーチとか、育成をどうするとか、1回骨組を全部決めないと、4年経ってまた違うサッカーでうまくいかないってなると思う。(日本サッカー)協会がこういうサッカーやりますよって打ち出さないと。やらないじゃん、いつも」
行き当たりばったりではなく、日本が目ざすサッカーを大枠として決めるべき。フランスW杯に出場したストライカーは、そう考えているようだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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