アメリカFCの選手登録が完了したことを先日SNSで発表

 元ブラジル代表FWロマーリオは4月17日、自身が会長を務めるアメリカFC(ブラジル・リオデジャネイロ州2部)で現役復帰することを発表した。約15年ぶりに選手として再びピッチに立とうとするなか、発表後初のトレーニング姿が注目を集めている。

 現在58歳のロマーリオは、1985年に母国の名門バスコ・ダ・ガマでプロデビュー。3年後年に活躍の場を欧州に移すと、PSV(オランダ)やFCバルセロナ(スペイン)などでゴールを量産し続けた。98年からはプレーの場を本格的に母国に戻すと、アメリカとオーストラリア挑戦を経て2008年に現役引退が伝えられている。

 また、ブラジル代表でも不可欠な存在として活躍。70試合出場で55ゴールを記録し、1994年のアメリカ・ワールドカップ(W杯)では5ゴールを挙げチームの優勝に貢献した。

 そんなロマーリオは先日、自身の公式X(旧ツイッター)にてアメリカFCで再びプレーすべく選手登録が完了したことを明かした。その際に「親愛なるアメリカを少しでも助けてあげたいと思うし、もちろん息子とフィールドを共有するという夢も実現させたい」と思いを綴ったものの、報道によるとリーグ戦には出場しないとされている。

 どのような形でカムバックするのか注目が集まるなか、アメリカFCの公式インスタグラムが4月25日、「最初のトレーニング! なんて瞬間だ」とメッセージを添え、ロマーリオがトレーニングに励む様子の動画を公開した。

 収められていたのは、入念なストレッチやランニングに始まり、黙々とシュート練習を行う姿。また、時折見せる柔らかなボールタッチも見せるなど、還暦間近とは思えないプレーぶりとあってかチームメイトたちも笑みを浮かべている。

 この動画が公開されると、コメント欄には「素晴らしい」「センセーショナル」「歴史的な瞬間」「アメリカを1部に戻して」「この男は勇敢すぎる」といった反応が寄せられた。ブラジルサッカーの歴史に名を刻んだ男が復帰したピッチでどのようなプレーを見せるか、今後の活動に注目が集まる。(FOOTBALL ZONE編集部)