西村が記録したJリーグトップの数値に注目

 森保一監督率いる日本代表(FIFAランキング20位)は、3月24日にキリンチャレンジカップでウルグアイ代表(同16位)と対戦し、1-1の引き分けに終わった。貴重な同点ゴールを決めたMF西村拓真(横浜F・マリノス)は今季のJリーグで驚異的な走行距離データを叩き出している事実が顕著に表れている。

 西村は今季リーグ戦5試合に出場し、1ゴール2アシストをマーク。昨季はリーグ戦で10ゴール2アシストを記録し、チームのJ1制覇に大きく貢献した26歳のアタッカーは今季もケヴィン・マスカット監督の下、中心選手としてプレーを続けている。

 そんな西村は2月25日に行われたリーグ第2節浦和レッズ戦(2-0)で14.38kmの走行距離をマーク。この記録は今季ここまでのリーグ戦で唯一の14km台となり、第5節を終了した時点でリーグトップの記録になった。また、2月17日に行われた開幕節の川崎フロンターレ戦(2-1)でマークした13.75kmもリーグ2番目の記録になっている。

 西村は総走行距離でも60.1kmでリーグ全体の8位にランクインしており、ゴールに関与するだけでなく、積極的な動き直しや守備へのアプローチでチームに貢献していることがデータから見受けられる。

 総走行距離では今季サガン鳥栖に新加入のMF河原創が65.5kmでトップにランクイン。2位にはセレッソ大阪MF奥埜博亮が64.6kmで続き、3位には名古屋グランパスMF稲垣祥が62.9kmで名を連ねている。

 ゴールを決めたウルグアイ戦後には「アピールという認識はないけど、チームが勝つために自分の存在価値を示して新しい風を起こしたい」と語った西村。ゴールやアシストに目が向きがちだが、ピッチを駆け回りチームに貢献する姿にも注目だ。(FOOTBALL ZONE編集部)