清宮海斗は“プロレスリング・ノアの申し子”のような選手だ。
 レスラーを志したのは小学生低学年の頃。レンタルビデオ店でたまたま手に取ったのがノアの試合で、三沢光晴に心を奪われた。
「血を流しながら(相手の攻撃を)返して返して、最後に勝つ。なんでこんなにやられても返せるんだろうって、そういう姿が魅力でした」
 高校卒業後、念願かなってノアに入門。他の団体は考えなかった。日々の練習は入門テストのメニューより何倍も厳しく、まったくついていけなかったという。