通りすがりの車に乗せてもらい、目的地まで向かうヒッチハイク。このヒッチハイクを、車椅子で行う若者がいる。寺田ユースケさん(26)だ。
寺田さんは1990年に愛知県で生まれた。生まれつきの脳性まひの影響で足が不自由だったが、小学校から高校まで、大好きな野球に明け暮れていたという。
「中学校、高校生くらいまでは足が悪い自分が嫌いで、車椅子に乗ったら"障害者"になってしまうという抵抗があった」。
そんな思いから、車椅子を使わず、自分の足で歩いてきた寺田さん。しかし、人生を変えたのもまた「車椅子」だった。