世間を賑わせ続けるセクハラ問題。財務次官によるセクハラ報道やMeToo運動など、日本だけでなく世界中で大きな動きを見せているが、決して他人事ではなく私たちの身近に潜む社会問題だ。
 そもそも日本で「セクハラ」という言葉が一般的に知られるようになったのは30年前のこと。元号が変わった1989年、福岡の出版社に勤務していた女性がセクハラを理由とした日本初の民事訴訟を提起。メディアにも盛んに報じられたことから、「セクシャル・ハラスメント」という言葉が新語・流行語大賞新語部門で金賞を受賞するに至った。