昨年10月末から続く快進撃が、ついに19連勝まで伸びた。将棋の藤井聡太王位・棋聖(18)は4月16日の竜王戦2組ランキング戦決勝で勝利。史上初の5期連続優勝を果たし、初の竜王挑戦に向けてさらに弾みをつけた。八代弥七段(27)との対戦は、お互いの地力が試される持久戦だったが、八代七段が「気がついたら悪くなっていた」と振り返るように、序盤・中盤・終盤と進むにつれて、少しずつ、ただ確実に藤井王位・棋聖がリードを広げるという、危なげなくも力強い勝ち方だった。この完勝ぶりを示したのが形勢を判断するAI(将棋ソフト)。緩やかでも、大きくブレることなく勝利にだけ向かっていく様子に、ファンや関係者の注目が集まり出している。