将棋の叡王戦本戦トーナメント1回戦が5月10日に行われ、木村一基九段(47)が都成竜馬七段(31)に89手で勝利し、ベスト8入り一番乗りを果たした。
 16人が参加して行われる本戦トーナメントの開幕局となった本局は、相居飛車から早い段階で戦闘開始。木村九段がやや有利という形勢で中盤、さらには終盤に入ったが、戦いはさらに激化。その中でも木村九段の積極的な手が多く、受け巧者であることから“千駄ヶ谷の受け師”と異名を持つものの、この一局では攻めの強さも十分に発揮する熱戦となった。