好きな時に食べたいものを食べられる現代において、肉や野菜を食べない「完全菜食主義」を貫く人たちがいる。野菜を中心とした食事を送る、いわゆる「ベジタリアン」とは異なり、動物からむやみに搾取しない生き方として、卵や乳製品も口に入れず、人によっては服やカバンなど動物製品は使わないという「ビーガン」だ。
そんなビーガンをめぐって、海外では騒動も起きている。オーストラリアでは両親が1歳の娘にビーガンを徹底した結果、重度の栄養不良に陥り処罰(社会的奉仕)を受けた事件、フランスでは一部の過激なビーガンによる精肉店への襲撃事件が昨年だけで50件以上も発生。イギリスではステーキハウスで食事をする人に暴言を吐いたり、日本の"肉フェス"でも動物の写真と共に「ビーガンになろう」と抗議する人も現れた。