先週、国立感染症研究所が今年の12月1日までの梅毒患者報告数が、2年連続で6000人超えになることを明らかにした。6000人を超えるのは1970年以来となるが、一時は比較的落ち着いていた患者数が2015年から急上昇を見せ始めている。
 独協医科大学埼玉医療センターで泌尿器科医を務める小堀善友医師は「そもそも梅毒はHIVと一緒でゲイの人に多い病気だった。それがここ5年、とくに若い女性にすごく多いというのが特徴になっている」と傾向を話した。今年前半の報告では女性患者1,117人のうち、1割近くにあたる106人が妊婦であったこともわかっている。