将棋の藤井聡太七段(17)が、朝日杯将棋オープン戦本戦2回戦で、斎藤慎太郎七段(26)に147手で勝利し、ベスト4進出を果たした。大会連覇中の藤井七段は、これで同棋戦16連勝も達成。羽生善治九段(49)以来となる3連覇に向け、あと2つと迫った。
2020年の藤井七段も、成長・充実そのものだ。この日、午前中の対局でタイトル経験のある菅井竜也七段を、168手の熱戦の末に、下した後の2回戦。同じくタイトル経験者の斎藤七段と角換わり腰掛け銀の出だしから、互いの持ち時間を使い切った中盤後半からリードを拡大した。若々しい鋭い斬り込みが目立ったころと比べ、攻防のバランスもうまく取った指し回しも成長の証し。20代を代表する強豪棋士に連勝し、ベスト4入りをもぎ取った。