将棋界において「バナナ」という言葉を出せば、次に「永瀬」という2文字が出る。それほど永瀬拓矢二冠(28)の“バナナ食い”はファン、関係者の間で有名だ。長時間対局のタイトル戦ともなれば、最終盤に向けてエネルギーを蓄えるために1本、また1本と食べる。対局室に1本、2本ではなく、1房丸ごと置いてあることも珍しくない。ただ、永瀬二冠のバナナ食いは「近年ですね。3、4年とかでしょうか」と笑い、想像以上にキャリアが浅いことがわかった。