<大相撲九月場所>◇十日目◇21日◇東京・両国国技館
横綱・照ノ富士(伊勢ヶ濱)が前頭六枚目・宇良(木瀬)を熱戦の末に上手投げで下し、9勝目となる勝ち星を挙げた。持ち前の身体能力を発揮した宇良と横綱としての意地を見せた照ノ富士の取組に、視聴者からは「これは名勝負!」「ウラバウアー!炸裂!!」といった興奮と称賛の声が寄せられた。
【映像】「ありがとう!」実況が叫んだ一番
九日目の取組で今場所初黒星を喫し、横綱となって初となる金星を供給していた照ノ富士。宇良と対戦した十日目の取組では、立ち合い直後、相手の左腕を極めて攻めるも、宇良が足を取りにいこうとするなど必死に応戦。お互いに一度離れて睨み合う態勢になると、館内からは大きな拍手とどよめきが沸き起こった。その後、あらためて組み合って白熱した攻防戦を繰り広げると、最後は右上手をとった照ノ富士が上手投げを披露。反り返った宇良は右下手を離さずに食らいつく執念を見せたが、背中から落ちるように倒れて勝負が決した。勝った照ノ富士は9勝目。敗れた宇良は6敗目を喫した。