9月20日、K-1横浜アリーナ大会でのウェルター級王座決定トーナメントは、誰もが望む形で決勝戦を迎えた。野杁正明と安保瑠輝也。どちらも優勝候補であり、ともにスーパー・ライト級でK-1のベルトを巻いている。安保自身、野杁との決勝を予想。野杁も安保の実力を認めつつ「負ける要素は1ミリもない」と自信を見せていた。
 大胆な言動で“ダークヒーロー”とも呼ばれる安保だが、階級を上げても実力は本物。1回戦で得意の2段蹴りを決め1ラウンドでKO勝ちすると、準決勝ではKrush王者の松岡力を3ラウンドKO。大口を叩き、その上で結果を出すという自らのイズムを体現してみせた。 一方、野杁の強さも圧倒的だった。1回戦、準決勝ともに初回KO。こちらも「実力の差を見せつける」という狙い通りの闘いだった。