こんな映像を見せられたら、まるで勝てる気がしないかもしれない。それほどまでに驚異的な読みの精度を、トッププロ雀士は備えていた。麻雀ニュース番組「熱闘!Mリーグ」では、プロ麻雀リーグ「Mリーグ」で活躍する渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)の強さの秘密を解析しようという企画を実施。特に「読みが深い」と言われる多井が、どこまで相手の手牌が読めているのかを実験したところ、驚きの結果が出た。見えないはずの手牌ながら、捨て牌や切り出し場所などから推察し、導き出した答えが的中連発。視聴者からは「すご過ぎる」「全部見えてる」と驚愕の声が相次いだ。
【動画】視聴者が騒然となる驚異の読み
多井はMリーグ発足前から、数々の大会で優勝し“最速最強”の異名を持つトップ雀士。周囲のライバルからは「守備力が半端ない」「読みが深い」「あの人は何が見えているんだろうという感じ」と、攻撃力よりもその読みによって危険を回避する能力に長けているという評価がとても高い。流局時、相手の手牌13枚を全て言い当てたというエピソードまであるほどだ。そこで番組では、対局時の多井の思考を徹底して分析。すると次々と驚きの結果が生まれていった。
ほぼ対戦歴がなく打牌傾向などを知らないプロとの対局で、その能力を見つけようとしたところ、早々にその片鱗が現れた。多井以外の3人はヘッドフォンをして声が聞こえない状況にしていたが、次々と切られていった字牌について、いきなり多井は「これで手出しが終わり。字牌が終わり」と、相手プロの手牌に字牌がなくなったことを言い当てた。「字牌から読むと楽ですよ。ある程度法則がある。『はい、終わりです』っていう牌があるんです」とサラリと答えたが、一般レベルではなぜその1枚が最後なのかわからないほどだ。
企画の1局目は流局になったが、ここでも読みは発揮された。ノーテンの手でも読めたからだ。「(最後に)北を出だしされて『テンパイしてなかったのか』で終わっちゃった。3・6筒あたりが欲しくて、あと場に出ていないものを対子で持っている。東バックも含めて、東を2枚か3枚か持っている。手牌構成としてはそんな感じ」。事実、相手の手には4筒・5筒を抱えた3・6筒待ちの形が残り、東も2枚あった。
続いて別のシーンでは5筒の手出しにロックオンした。「5ってすごく大事。麻雀は1から9まで(数牌が)あるけれど、5を早く切るほど1・4、6・9待ちが危ない。逆に遅く切るほどまたぐ(3・6待ち、4・7待ち)のが増える。7筒もツモ切ったので、6・9筒が危ない河でもない。今はソウズを少し多めに持っている」。これもまた的中。相手には1・4筒待ちがあり、さらにソウズは1メンツが完成、さらに伸びようとしていた。リーチが来た瞬間「1・4索が入ったのかな」とこぼしたが、まさに入り目だったのが1索。最終的なテンパイ形に「情報量が少ないけれど、決めつけろと言われたら1・4索入り目のソウズ2ブロックで、ピンズで危ないのが1・4筒」。全て正解だった。
その後も、読み切るには難しいパターンに数えられるシャンポン待ち、さらにダマテンの待ちもピンポイントで言い当てたことに、対局していたプロや収録スタッフからも、思わずどよめきが…。視聴者からは「字牌切れのタイミング凄いな」「何だこの化け物」「神かよ」「こんなん絶対振り込む事ないやん」と、信じられないといったようなコメントが止まらなかった。
(ABEMA/熱闘!Mリーグより)







