【米大リーグ】エンゼルス3-2アストロズ(9月23日・日本時間24日 アナハイム/エンゼル・スタジアム)
エンゼルスの大谷翔平投手がアストロズ戦に「2番・DH」で先発出場し、1打数無安打ながら3四球1盗塁の活躍でチームの連敗ストップに貢献した。本塁打王争いでトップに並ぶ46号に期待が集まったが、第1打席の見逃し三振の後は3打席連続で四球。21日(日本時間22日)に45号ソロを放って以降“10打席7四球”という異常事態にベースコーチは苦笑いを浮かべ、ファンからも「全部ボール球やん」「勝負してる風敬遠」と怒りの声が上がった。
21日の第4打席に放った特大弾の印象がアストロズの選手や首脳陣に刻み込まれたのか、前日の試合では6打席で2つの敬遠を含む4四球と徹底して勝負を避けられた大谷。この日もボール球中心の配球は変わらず、第1打席の見逃し三振の後は連続四球で出塁し、6回には今季24個目の盗塁を決めた。
3対1と2点をリードして迎えた7回の第4打席は、2死一・二塁のチャンス。アストロズの3番手・テイラーと、大谷のかつての女房役であるマルドナードのバッテリーは、ストライクゾーンを一切使わない徹底した外角攻めを見せた。空振りと誤審気味のジャッジでカウント2-1となるも、テイラーはその後もアウトコースへのボール球を連投。相手バッテリーの「歩かせてもOK」という意識を感じ取ったのか、大谷は5球目からバットを振らず3打席連続の四球を選んだ。
これで大谷は21日に45号ソロを放って以降、計10打席で7四球目となり、たびたび一塁で顔を合わせるベースコーチも「お手上げだ」と言わんばかりに首を傾げながら苦笑い。ABEMAの視聴者コメント欄には「全部ボール球やん」「勝負してる風敬遠」「またまたまたまたフォアボール」「2日で7四球はヒドいね」「アストロズビビりすぎだろ」といった声が殺到した。
一方で、大谷に最大級の警戒心を払う戦略に対して「まあ、こういう攻めになるよね」「しゃーない」「凄い選手になった」と理解を示すコメントも。四球攻めによる“大谷封じ”が功を奏し、同一カード4連戦を3勝1敗で終えて地区優勝に王手をかけたアストロズ。24日(日本時間25日)からエンゼルスと3連戦を戦うマリナーズはワイルドカード争いの真っ只中にいるだけに、大谷への配球になお注目が集まりそうだ。(ABEMA『SPORTSチャンネル』)