高橋茂雄
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 将棋大好き芸人が、知識をかき集めて大予想だ。近年、急速に将棋ファンとして成長しているお笑いコンビ・サバンナの高橋茂雄。数々の熱戦を生んだ将棋界唯一の超早指し団体戦「第4回ABEMAトーナメント」も、本編放送だけでなく、チーム動画や作戦会議室の模様なども、くまなくチェックした。「棋士の先生の素顔が見られてむちゃくちゃおもしろかったです」と大満足だが、間髪入れずに行われる女流版団体戦「第2回女流ABEMAトーナメント」にも、期待は膨らむばかりだ。「団体戦がいかにおもしろいかはわかった。これを女流のみなさんでやったら、間違いなくみなさんの素顔や関係性が見えてくるので、女流ファンの方もむちゃくちゃ増えるんじゃないかと思っています」。熱く語る高橋に、早速6チームが生まれるドラフト会議(10月2日)の予想をしてもらった。

【中継】第2回女流ABEMAトーナメントドラフト会議

 男性棋士の真剣な対局と素の表情は「第4回ABEMAトーナメント」ですっかり堪能した。「控室の模様が出るじゃないですか。あれで永瀬拓矢王座のチームで、永瀬先生と増田康宏六段が、2人だけの時があったんですよ。2人とも特にしゃべらなくて、増田先生が弁当を食べているんですけど、それがYouTubeとかにあるASMRみたいで(笑)。棋士の方どころか、芸能人だってあんなシーン流れないですよ」と演出なし、まさに素の表情や関係性が見られたところが、満足ポイントだった。「藤井聡太三冠も、高見泰地七段と話していると、すごく微笑ましい。将棋のお話をされると、こんなに楽しそうにしゃべるんやなって思っていました」と、令和の天才棋士の笑顔にも満たされた。

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 女流棋士は普段、棋士の対局が放送される際の聞き手や、イベントでの出演などでファンに見られることが多いが、対局を映像で流される機会はそれほど多くない。また、多くの女流が集まるという場面もまた、映像ではめったに見られない。これが実現した「第2回女流ABEMAトーナメント」で、高橋が予想したのは3チームだった。

 まずは女流棋界の第一人者、里見香奈女流四冠のチーム。歴代1位のタイトル通算44期を誇るだけに、誰と組んでも優勝候補に挙げられる。「まず妹の里見咲紀女流初段を指名されるかどうかですよね。女性の姉妹の距離感ってどうなんだろう。あと咲紀さんは、YouTubeで将棋のことを一切やらずに大食いされているから、控室で『どんだけ食うねん!』」っていうのをやってほしいんですよ(笑)」。姉妹コンビが結成されるとしたら、残り1人はどうするか。「関西チームにして室田伊緒女流二段とかですかね。あとは同門でもある堀彩乃女流1級とか。里見女流四冠はストイックな方と聞いているので、姉妹とか同門とか関西とか関係なく、強い人を指名するかもしれないですよね」。悩んだ末に、予想としては里見姉妹と堀女流1級で固めた。

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 次に考えたのは、里見女流四冠のライバルにあたる西山朋佳女流三冠。女流タイトルを二分する、ツインタワーのもう一人だ。「西山女流三冠は、気心が知れている方に行くんじゃないでしょうか。たとえば同郷、同世代の室谷由紀女流三段とか。お二人とも大阪狭山市出身ですもんね。そしてここに室谷さんとYouTubeの『むろかんなチャンネル』をやっている鈴木環那女流三段。この3人は強いと思いますよ」と、棋力の高さとエンタメ性を兼ね備えたチームになると想像した。

 最後に考えたのが、人気No.1チーム。タイトル戦にも出場した売り出し中の若手・山根ことみ女流二段には「視聴者が沸き立つチーム編成をしてほしいんです」と願望を込めた。まず名前を出したのが、メディア出演も多い香川愛女流四段。「一般浸透度、将棋の強さから香川さんを指名してほしいですね。過去に山根さんが香川さんのYouTubeチャンネルでお話をしているところも見たことがあります」。さらに人気者を集めるところで、山口恵梨子女流二段を推薦した。山口女流二段も、YouTubeを中心とした活動に積極的な女流棋士。「これで『うちわ売れまくり作戦』ですよ(笑)。男性棋士のうちわがローソンでプリントアウトできたと思うんですが、山根さん、香川さん、山口さんの3人だったら、男性よりもブレイクすると思います!」と、プロモーション企画まで考えた。

 この他、指名候補の女流棋士についても、イメージは膨らみまくった。「高浜愛子女流2級。永瀬先生がロケでご実家のラーメン屋『川崎家』にチームで行かれたように、高浜さんの旦那さんがお寿司屋さんなので、みんなで寿司屋に行く動画が見たいです。それから島井咲緒里女流二段と中倉宏美女流二段。お二人とは何度かお食事をご一緒したことがあるんですが、トーク力が芸人顔負けです(笑)」。実はインタビュー前、「あまり女流の方の深いところはわからなくて…」と言っていた高橋だが、次々と情報が飛び出してきた。

 締めに、各チームをサポートする監督棋士について。「里見香奈さんのところは糸谷哲郎八段とか、斎藤慎太郎八段とか、年代的に頼みやすいんじゃないですかね」と、関西の同世代棋士を提案。また西山女流三冠については「鈴木環那さんがいらっしゃるなら、一緒にYouTubeをやられている森内俊之九段にお願いしたいですね」。この他、伊藤沙恵女流三段のチームは、師匠である屋敷伸之九段が鉄板だと予想。またタイトルホルダーからは、序列1位に君臨する渡辺明名人(棋王、王将)の名を出し「今年度の対局をかなり終えられているので、快く引き受けてくれるんじゃないでしょうか」と想像した。

 まだドラフト前だというのに、この予想だけでたっぷり話が盛り上がるのが、この団体戦のおもしろさ。高橋もプロ棋士名鑑を片手に、チーム構成を考える様子が実に楽しそうだった。

◆第2回女流ABEMAトーナメント 第1回は個人戦として開催され、第2回から団体戦に。ドラフト会議で6人のリーダー棋士が2人ずつ指名し、3人1組のチームを作る。各チームには監督棋士がつき、対局の合間にアドバイスをもらうことができる。3チームずつ2つのリーグに分かれ総当たり戦を行い、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。チームの対戦は予選、本戦通じて、5本先取の9本勝負で行われる。
ABEMA/将棋チャンネルより)
 

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サバンナ高橋/しげおチャンネル 

【中継】第2回女流ABEMAトーナメントドラフト会議
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第4回ABEMAトーナメント
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【動画】個人・団体4連覇を果たした藤井聡太三冠
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